INTERVIEW

2016/4/19
「Soromonインタビュー」LEAGUE JAPAN CHAMPIONSHIPS2015優勝の秘訣に迫る

――優勝おめでとうございます。感想はいかがですか?

小野 「うれしいです。返り咲きですからね。去年は関東大会でDIPに負けちゃって、2年越しの全国制覇だったんで。」

――今大会でチーム内のMVP選手を選ぶとしたらどなただと思いますか?

小野 「僕ですね(一同笑)。違うか、“つーさん(門川豪志プロ)”なんじゃない?」
一同 「“つーさん”だね。」
小野 「01で50は上がれなかったんですけど、それ以外の数字は全部“つーさん”があがったので。」
門川 「6のダブルもあがれなかったけどね(笑)」
園田 「6ダブルは3ラウンド?」
門川 「3ラウンド。バースト含め…」
(一同笑い)
小野 「ちょっとハラハラする部分もあったんですけど、準決勝・決勝あたりでは門川さんがすごく良かった。勝ってほしいところで勝ってくれたので、やっぱり門川豪志じゃないでしょうか。」
一同 「ツヨシー!(拍手)」
小野 「今、憲太がBULL入れてたの俺なのに―って顔してた(笑)」
(一同笑い)
門川 「まあ、でもね。憲太はすごいBULL入れてくれたからね。」
小野 「今日4人(小野・門川・金子・沖山)でずっと頑張ったんですけど、4人ともすごい良かったと思います。」
門川 「オイシイところだけ持っていっただけの話だよね。」
金子 「ホントですよー。」
(一同笑い)

――今季のリーグ戦で一番苦労したこと、または楽しかったことはなんでしょうか?

園田 「リーグって毎回楽しいからよくわかんない。(笑)」
門川 「苦労する事と言えばさ、本気で人が足りない時にどうするかじゃない?」
小野 「そうだね。一年間みんなでホーム&アウェイ戦をやっていくのが大変ですね。僕らは皆仲良いけど、各々仕事を持っていて住んでいるところも違う中で、毎回の試合をこなしていかないといけないので。関東代表になるのも、全国代表になるのもやっぱりみんなで頑張っているから権利を掴めたわけで―。やっぱり通常のリーグ戦が一番大変です。」

――これからリーグを始める方に向けて、「リーグ戦のココが面白い!」というポイントを教えてください。

小野 「リーグ戦のココが面白いって言ったらもう―。戦うことが面白いよね!変な意味じゃなくて。例えば、違うお店の人と対戦したり、普段対戦しない人との試合でお互いの刺激になったり、いつでも試合感覚でダーツができたり。プラスになる要素がリーグはすごく多い。試合に負けても勝っても次頑張ろう、次の試合までにちょっと練習しておこうって思えるから、僕らみたいにプロじゃなくても、ダーツをやっていく人にとっては上達のモチベーションに繋がると思います。
喜びとかも倍だよね。みんなで戦っているので、個人の試合と比べると嬉しさも悔しさもその分増える。」
金子 「緊張の種類も違うし。」
小野 「ホント高校野球の“甲子園”みたい。」
園田 「プラカード持ってね。」
小野 「そう。それで勝ち抜いていくと関東代表、全国代表、世界代表っていうステージ(目標)があるのが良いですね。」
浦 「俺はやっぱり年齢差関係なく楽しめるっていうのが一番良いかな。」
小野 「おじさんの意見だね~!(笑)」
浦 「まあ、チーム内最年長の長老からするとね(笑)」
小野 「ホントね。20代と、40ぐらいのおっさんと―」
一同 「言い方!(笑)」
小野 「一緒に何かを頑張ろうっていう事はダーツ以外では中々無い事だと思う。」

――チームを結成してどれくらいになりますか?チーム存続の危機とかは無かったですか?

小野 「ちょうど3年。存続の危機とかは無かったけど、それこそ人が集まるかどうかみたいなピンチが多いです。」
金子 「それでも助けてくださる方がいたりとかで救われてます。」
小野 「通常のリーグを回せないと続けられないので―。今回は4人でやりましたけど、普段は10人でずーっと頑張ってます。」

――それだけ人数がいるから存続できている?

小野 「そうですね。4人じゃ絶対回せないので。」
一同 「最低でも倍(8人)はいるよね。」
小野 「みんな仕事の後に試合だと思うから。全員が定時で仕事終わって試合に出られるなら4人でも大丈夫だけどね。僕らはそうはいかないので。」
金子 「まあ、でも基本的にみんな仲が良いから危機とか何にもないんですよね。」
小野 「なんだろう。正直、全国優勝しようとしたら幾らでも強いチームは作れるんですよ。でも、その中で仲が良くて、一緒に喜べて、頑張って韓国まで行こうぜって思えるメンバーでやれてるから、それが一番楽しい。」

――ダーツが上手いだけではダメという事?

小野 「そう。例えば、オッキー(沖山祐一プロ)の腕が振れてない時でも、みんなで“オッキー!オッキー!”って応援できないと。違うチームだと“なにやってんだよー”ってなっちゃうようなところをみんなで助け合わないと(笑)。」

――みんなで助け合うのもリーグの醍醐味でしょうか?

小野 「そうですね。そうやって普段から助け合いながらダーツをやってるからこそ、仲が良くなってくるし、20代の僕が40代くらいのオッキーさんに冗談を言えるっていう(笑)。」
(沖山プロ爆笑)
浦 「なんか自分を正当化しようとしてない?(笑)」
小野 「してないですよー(笑)。」

――それを受け入れてくださるのも良い関係だからこそですよね。

小野 「そう、でもそれってリーグだからこそ作れる関係だと思います。」

――チームの次の目標はありますか?

小野 「一昨年、世界大会で優勝できたので、今年ももう一回優勝をしたいです。“世界一”が目標の試合って中々ないし、ダーツ以外の分野でも“世界一”っていうのは最上級だと思うので、もう一度みんなでそこを目指したいです。」

――最後に、応援してくださった方へのメッセージをお願いいたします。

小野 「全国大会の開催地が関東で、Soromonは関東のチームということもあって、お客さんも自分の試合が終わった後でも“リーグチームが頑張ってるから応援行こう”って言って観客席で応援してくださったりしていたので、そういう意味では“ホーム”になれて力をもらえるたので、ありがたいと思います。あと僕らができる事と言えば、世界大会で優勝する事だと思うので、頑張りたいですね。」

門川「Soromonはリーグの全国大会を見て、チームを作ろうってなったから、試合を見ていてくれる方達もこれをきっかけに“リーグやろう!”ってなってくれたら嬉しいです。」

金子「やっぱ、リーグ戦っていうのは良いダーツを見せづらくもあると思うんですよ。チームのみんなの期待を背負ったりとか、人の勝ちを消してしまう負け方をしてしまったりとか。そういう場面で自分でも良くわからないテンションになって、普段出ないような力が出たりするのを見せられた時に、それを見ていてくださった方にはありがとうございますって言いたいです。応援する側の人も試合を見て感化されて、ぜひリーグに参加して倒しにきていただきたいですね。」
黒光 「僕はSoromonが世界大会へ出場した後に入ったんですけど、今回世界大会まで連れて行ってくれたメンバーに感謝しています。あとは、リーグの時にいつも家を空けてしまうので、家内にもありがとうって言いたいです。」

浦 「2年前に世界一を獲った後、普段リーグ戦をやっている時に、“世界一をとったチームと対戦できる”“次も頑張ってくださいね”って言われる事があるんです。そういってくださる方達の期待や、このチームに在籍できるっていう誇りとプレッシャーを感じながらダーツももっと上手くなって応えていけたらと思います。」

沖山 「自分は家が遠くリーグの時しかお店に行けなくて、普段からお店のお客さんとかと投げたりしている訳ではないんですが…会ったら“頑張ってください”と声を掛けてくださることが励みになりました。ありがとうございました。」

田之口 「お店に来てくださる方に感謝していますし、普段PERFECTで対戦している選手やリーグ戦の相手チームからも“頑張って”と言っていただいてとても励みになりました。ありがとうございます。」

園田 「僕たちは仲良しのチームを見て、新しく参加してくれるチームが増えたら良いなと思います。以上です。」

LEAGUE JAPAN CHAMPIONSHIPS 2015 決勝戦

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PHOENIX OFFICIAL LEAGUE
http://play.phoenixdart.com/

ジャパンソフトダーツリーグ公式サイト
http://jsdl.jp/

DARTful編集部=取材・文・撮影

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